奇門遁甲とは

Close-up of a man with carton boxes moving into new home.
奇門遁甲は、八門遁甲術とも呼ばれ、三国志で有名な諸葛孔明、明の劉伯温など、
中国の歴史上における名だたる軍師達に伝承されてきた方位術です。
日本にも西暦602年ころに伝わり、戦国時代にあっては武田信玄や上杉謙信が兵法として用い、負け知らずの百戦錬磨であったと伝えられています。
徳川家に仕えた天海(てんかい)大僧正は、八門遁甲術で江戸の街の風水設計を行い、日光東照宮を造営するなどして、徳川家の繁栄を図りました。
幕府は奇門遁甲の威力を恐れ「これを用いる者は死罪」という厳しい掟をつくり、徳川埋蔵金も、奇門遁甲で秘密裏に隠したという伝説があります。
奇門遁甲は、風水で、水の処置を行うタイミングや、
移転や引っ越しを計画する際に用います。
入宅法
入宅法とは奇門遁甲の手法の一種であり、
引越しや移転などで新しい家や新しい事務所に入ることをいいます。
日本の九星気学を使って、移転や引っ越しを観る場合、
年盤や月盤で、今年はXXの方位が良いとか、
今月はYYの方位が悪いなど、移転する方位で吉凶を判断します。
一方で、古来から中国では、家に入る時間を重要視します。
これは、新しい家での生活のスタート時間は、
その新しい家に入った時間になるからです。
ですので、古来から中国では、どの方位に移転するかは、あまり重要視しません。
その代わり、家の座と向を重要視します。